フライロッドの種類と失敗しないための選び方
初心者のためのフライロッドの基礎知識と選び方のヒントとして、前回は、フライロッドの各部位の名称、番手とテーパーについてお伝えしました。
前回の記事、「フライ初心者のためのフライロッドの基礎知識」はこちら
続きの今回は、基礎知識の続きとして、フライロッドの種類と失敗しないための選び方のヒントについて触れていきたいと思います。
この記事の目次
フライロッドの種類
フライロッドの種類を大きく分けると、片手で使うシングルハンドロッドと、両手を使うダブルハンドロッドに分かれます。
また、フライロッドとは違いますが、テンカラという毛鉤釣りで使うロッドもあり、対象とする魚の種類や釣り方などに合わせて選択する必要があります。
シングルハンドロッド
シングルハンド、つまり片手でロッドを握って扱う種類のフライロッドです。
それほど川幅が広くないの一般渓流(管理釣り場含む)や、湖・海などでそれほど遠投が必要のない場合に使います。
ダブルハンドロッド
ダブルハンド、つまり両手でロッドを握って扱う種類のフライロッドです。
川幅の広い渓流や、湖・海などで遠投が必要で大型の魚を釣る場合に使います。
ちなみに、スペイキャストという特殊なキャスティング技術が必要で、釣り初心者には少し敷居が高いかもしれません。
テンカラロッド
このロッドにはリールやガイドは無く、和製毛鉤(フライもOK)を使う釣りで使用します。
ちなみに、テンカラ釣りもラインの重みとロッドの曲がりの反動を利用して毛鉤を飛ばします。
いうなれば和製フライフィッシングというところでしょうか。(^^)
フライロッドの継数
ロッドの継数については、強度と携行性とのトレードオフだと思いますが、最近のロッドは性能が良くなってきているので、継数による強度についてはそれほど神経質になる必要はないかもしれませんね。
ワンピースロッド
継ぎ目のない一本竿ですが、フライロッドはロッド長が比較的長いものが多いためワンピースロッドはほとんどありません。
私もこれまで見たことないです。(^^;)
2ピースロッド
一般的なフライロッドは、この2ピースロッドが主流です。
パックロッド
強度面で多少の不安はありますが、最近のロッドは性能が良いので心配無用かもしれません。
実際に私も5ピースのパックロッドを使っていますが、釣行で不便を感じたり折れたりということは一度もありません。(^^)
パックロッドには継ぐタイプのものと振り出すタイプがあります。
フライロッドの選び方のヒント
フライロッドは種類が豊富ですが、自分がやろうとするジャンルに合わせてロッドを選ぶ必要があります。
価格は、数千円のものから数万円以上とピンからキリまでありますが、釣り初心者さんであれあ、予算に応じて数千円~1万円くらいのものを選択してみてはいかがでしょうか。
最近ではフライロッドとリールと仕掛け一式が入った渓流用の入門セットなどが1万5千円くらいで売られていますので、そちらを選択する手もあります。
目的別にフライロッドの選び方のヒントを記載してみましたので参考にしてみてください。
渓流のトラウト用フライロッド
渓流でのトラウト用フライロッドの番手は#3~#5の範囲で選択するとよいと思います。
釣り初心者さんはシングルハンドの#4または#5、長さは6フィート(約1.8m)~7.5フィート(約2.3m)あたりが扱いやすいでしょう。
川幅のある開けた本流などではダブルハンドを使用する場合もあります。
フライ以外では、テンカラという毛鉤釣りがありますが、こちらは全長が3.3m~3.6m程度のものが主流となります。
また、これからテンカラを始めてみようと考えている方には、テンカラ スターターセットなどもあります。
管理釣り場のトラウト用フライロッド
基本的には渓流用のロッドがそのまま使えますが、管理釣り場では大型魚(60cm超えるニジマスなど)を放流していることも多く、こういったサイズにも耐えられるように、渓流で使うものより1番手大きいロッドを選択する方が安心かもしれません。
番手が大きめのロッドはキャスティングのコツをつかむこともできるので、特にフライ初心者さんにピッタリです。
#6の長さは7.5フィート(約2.3m)~8フィート(約2.4m)あたりを選択すればよいでしょう。
また、フライ初心者さんでお手軽にフライを始めたいという方には、フライフィッシングに最低限必要なロッド、リール、ラインなど一式がセットになったコンボキットなどがあります。
湖のブラックバス・トラウトなどのフライロッド
湖などの広いフィールドでブラックバスやトラウトなどを対象にフライフィッシングをする場合は大きめの番手のロッドがいいです。
#6~#7の、長さは8フィート(約2.4m)~9フィート(約2.7m)あたりを目安にしてみましょう。
もちろん#5でバスフィッシングなんてやるとスリリング楽しいです。湖に立ち込んで遠投するようなトラウトフィッシングなどの場合は、ダブルハンドを使用する場合もあります。
湖・海の大型魚のフライロッド
シーバス・サーモン・シイラといった大型魚の場合は、必然的に番手も大きくなります。
使用する番手としては#8~#9、8フィート(約2.4m)~9フィート(約2.7m)あたりを目安に、それ以上のターゲットの場合は、更にそれ以上の#10~#12などのものを魚種に合わせて選択しましょう。
これからフライフィッシングを始めようと思っている方は「フライフィッシング入門セット」についても確認してみてください。
釣り具通販サイトのレビューと当サイトの便利ポータルページを用意しました。
タグ:フライロッド
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