渓流や管理釣り場のフライフィッシング入門-フライの種類と基本的な仕掛け
渓流や管理釣り場などのフライフィッシング入門ということで、前回はフライフィッシングに必要な道具について説明をしました。
今回の記事では、フライフィッシング入門の続きとして、フライの種類と基本的な仕掛けについてお伝えしていきたいと思います。
前回の記事、「渓流や管理釣り場のフライフィッシング入門-必要な道具とは」も合わせてご覧ください。
< スポンサーリンク >
この記事の目次
フライの種類(パターン)と用途
フライの種類のことをフライパターンといい、多くのフライは、昆虫を真似て作られていて、その成虫や幼虫が主な対象となっています。
フライのサイズは、#14や#16といった番号が使われていて、数字が大きくなるほどフライのサイズは小さくなります。
#20以上の極小フライを特にミッジといいます。(写真は#24)
フライフィッシングでは、以降で説明するようなフライのパターンと色、そしてサイズを魚の活性、フィールドコンディションや季節に合わせて選択します。
水生昆虫の羽化に合わせて、魚が捕食しているであろうエサにマッチングしたフライを選択することを「マッチ・ザ・ハッチ」といい、フライフィッシングでは、このマッチ・ザ・ハッチが基本となります。
フライの種類の分類は多岐に渡りますが、フライフィッシング入門では、まずは大きく4つの分類で説明してみました。
ドライフライ
水面に浮かべて流れの上を自然に流すようにして使用するタイプのフライです。
カゲロウの成虫(スピナーといいます)や、成虫になりきる前の亜成虫(ダンといいます)などの水生昆虫や、アリやバッタなどの陸生昆虫を真似たものが良く知られています。
陸生昆虫を真似て作られたフライは、テレストリアルパターンと呼ばれ、夏場などの水生昆虫が少なくなる時期では、テレストリアルパターンが威力を発揮する場合もしばしばです。
ドライフライの中でも数種類に分かれますが、エルクヘアカディス(写真上)や、パラシュート(写真下)が浮力があり視認性もいいのでフライフィッシング入門に向いていると言えるでしょう。
渓流や管理釣り場では、色とサイズ#12~#18を数種類用意しておきましょう。
ニンフフライ
ニンフフライは水中に沈め流れに乗せて自然に流して使うタイプのフライで、主に水生昆虫の幼虫を真似て作られています。
魚の活性が低い場合や、水が濁ってドライフライへの反応が鈍い時などの使用すると効果がありますし、管理釣り場などの水深のある場所で使用しても効果的です。
ニンフフライを使う場合には、別途マーカーと呼ばれる目印をティペットに取り付けて、このマーカーの動きで魚のアタリを取ります。
また、基本的にニンフにはフライ内部にオモリが一緒に巻き込まれていることが多いですが、流れが急な場所や水深のある場所を釣る場合には、ガン玉と呼ばれる噛み潰しオモリを使用する場合もあります。
カゲロウの幼虫を真似て作られたヘアーズイアーニンフと呼ばれるニンフが実績も高く有名なフライの1つです。
渓流や管理釣り場では、色とフライサイズが#10~#16を数種類用意しておきましょう。
ウェットフライ
水中に沈めて流れを横切らせるなどの使い方をするタイプのフライで、水生昆虫のサナギ(ピューパといいます)が水面に浮上しようとする様子などをイメージしたナチュラルなものから、色鮮やかな素材を使った見た目にも美しいタイプなどがあります。
歴史的にも古いタイプのフライですが、現在のフライフィッシングでも頻繁に使われていて、実績のあるパターンの1つです。
ニンフフライとは違い、ウェットフライではマーカーやガン玉は使用せず、ラインを伝わる振動でアタリを取る、いわゆるミャク釣りがメインになります。
ストリーマー/アトラクターフライ
このフライパターンも水中に沈めて使うタイプのフライで、ストリーマーは虫を真似て作られたものではなく大型のマスが餌にしている小魚を真似て作られた種類のフライです。
アトラクターフライは、何かを真似て作られたというより、虫っぽい動きや派手さでアピール性を重視したタイプが多いです。
ストリーマーやアトラクターフライは、水中を自然に流してもOKですし、ラインを引いてアクションを加えてもOKです。
特に管理釣り場のマス釣りでは、ウーリーバガーと呼ばれるパターン(写真)は効果絶大ですので、持っておいて損はありません。
フライフィッシング入門としては、#6~#8といった大きめのフックサイズが使われることが多く、これらのサイズで色を数種類持っておくと良いでしょう。
フライフィッシング入門仕掛け
以上のように前回の記事と合わせて、フライフィッシング入門として基本的な道具やフライの種類と用途などについて解説してきましたが、最後のまとめとしてフライフィッシングの仕掛けについて、ドライフライ/ニンフフライの2つを図解してみましたので参考にしてみてください。
フライフィッシング入門者は、フライフィッシングに必要なフライロッド、フライリール、フライラインなどがセットになったフライフィッシングセットなどがありますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
ドライフライの仕掛け
ニンフフライの仕掛け
これからフライフィッシングを始めようと思っている方は「フライフィッシング入門セット」についても確認してみてください。
< スポンサーリンク >
< スポンサーリンク >