チニング(チヌのルアー釣り)の対象魚チヌについて
2005年を過ぎたあたりでしょうか、チヌをルアーで釣るチニングの認知度が急上昇しましたが、知名度という意味ではまだまだチニングのことを知らないアングラーも多いのではないのでしょうか。
そこでチヌのルアー釣りチニングについて伝えていこうと思いますが、チニングを始めるその前にチヌっていう魚のことを少し知っておきたいと思います。
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この記事の目次
チヌニング対象魚のチヌの種類
そもそもチヌって呼び方は関西方面での呼び方で、関東方面では見たまんまの黒鯛(クロダイ)と呼ぶことが多いようですが、最近ではチヌという呼び方もメジャーになっているように感じます。
一言にチヌといってもその種類は4種に分かれ、生息域や食性、色や形など若干の違いによって分類されています。
黒鯛(クロダイ)
北海道南部から沖縄地方を除く日本各地に生息しています。関東地方ではクロダイ、関西地方ではチヌという呼び名で知られています。チヌ釣りでの本命はこのクロダイを指すことが多く、成長すると60cm以上になる個体もいるようです。
キチヌ
本州以南から沖縄地方を除く海域に生息しています。名前の由来のとおり、胸ビレ、腹ビレ、尻ビレの全体または部分的に黄色身がかかっていてキビレと呼ばれる場合もあります。クロダイより全体的に銀色が強く明るい感じで、成長は40cm前後とクロダイ程は成長しませんがクロダイよりも好奇心旺盛なところがあります。
ナンヨウチヌ
石垣島以南に生息し、キチヌよりも体高があり50cm程度まで成長することもある。
ミナミクロダイ
沖縄地方の海に生息し、クロダイより魚体が全体的にやや白っぽい。ナンヨウチヌと同じくらいまで成長する。
本州ではこの内、クロダイとキチヌの2種類がチニングでのメインターゲットということになります。
チニングの対象魚チヌの習性
チヌは基本的に夜行性で人の足音や姿を見せただけで簡単に逃げてしまうと言われるくらい非常に警戒心が強く音や光といった刺激に敏感に反応するため、チヌ釣りでは魚に気づかれないようにすることが基本条件になります。
適水温は10℃~30℃とかなり広く、比較的高水温を好み20℃前半くらいが最も活性が上がるようです。
産卵は種類によって違いはあるが全体を通していうと春から秋口あたり。
特に春の水温の上がる頃には浅場に寄ってきて盛んに産卵を行います。
「乗っ込み」と呼ばれるこの時期はチヌの活性が特に上がる時期でもあります。
チヌは海水に生息する魚ですが、海水と淡水が混じる汽水域も好む傾向があり、水深50cmといった浅い河口部などにも積極的に入ってくる習性があります。
年間を通して狙える魚とはいえ、冬の水温が低下する時期はチヌ釣りをするにはあまり向かない時期といえます。
チヌの食性は非常に貪欲
チヌは食いしん坊。
雑食性でその地域により食性に違いはあるものの、貝、エビ、カニ、小魚、海藻、昆虫、変わり種としてはコーンなど、なんでも食らいつく感じです。
また、「乗っ込み」シーズンなど水深の浅い水域に入って来た場合、水面のエサにも積極的に目を向けるようになります。
チヌの感覚器官は非常に発達していて、特に嗅覚はかなり離れた場所からでもエサのニオイを嗅ぎつけると言われています。
チヌがルアー釣りの対象魚になるわけ
このようにチヌという魚は「警戒心が強く」でも「食性は貪欲で何でも食う」となんだかちょっと厄介な感じもするわけですが、その食性の貪欲さゆえに本物のエサでなく疑似餌であっても果敢に捕食しようとします。つまりルアーで釣れるということです。
さっき水深の浅い河口部にも積極的に入ってきて水面のエサも捕食するということにも少し触れましたよね?
ルアー釣りが好きならもう既に気が付いているかもしれませんが、これってまさにルアーで、しかもトップウォーターで攻めるのにも好対照ということがいえるということなんです。
さらにチヌは種類は違えど体高があるので掛かった時のパワーはシーバスなどの他の対象魚に全く引けを取りません。
ヒットした時、あなたのロッドを強烈なパワーでひん曲げるチニングのゲーム性にハマる可能性大です。
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