シーバスリールはハイギアかローギアか
今回はシーバスのルアーフィッシングで使用するシーバスリールに適したギア比はハイギアなのか、それともローギアなのかという点について見ていこうと思います。
特にシーバスフィッシング初心者、またはこれから始めようとしている場合は是非参考にしてみてくださいね。
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この記事の目次
ギア比ってなに?
ギア、つまり歯車の事ですがリールはハンドルを回すと内部の互いに噛みあったギアが回転することによって、ハンドルの回転力をスプールに伝達します。
このギア比、リールにとっては切っても切り離せない概念なので、まだ知らないという場合はここで理解しちゃいましょう。
ギア比とは簡単にいうとクルッとハンドルを1回転させた時にスプールまたはベール(スピニングリールのスプールにラインを巻き取るためのパーツ)が何回転するかということです。
リールのスペックを見るとギア比:4.8や5.6などの表記があって、この例でいうと前者はハンドル1回転するとスプールまたはベールが4.8回転、後者は5.6回転するということです。
ハンドル1回転に対するスプールまたはベールの回転数が多くなればなるほど、つまりギア比が高くなるほど当たり前ですがラインの巻取り量も増ることになります。
ラインの巻取り量が多いということは高速に巻くことができる、つまりハイギアということです。
もちろんラインの巻取り量はスプール径によって違ってきてスプール径が太くなれば1回転で巻ける量も大きくなります。
では数値はどこからがハイギアでしょう。
これはリールメーカーによっても定義が違ってくるのでここからがハイギアですというハッキリとしたことは言えませんが、ギア比5.6や5.8以上はハイギアというだいたいの目安としていいと思います。
あとはリールの型番にも着目してみてください。
3500HGや3000Hなど、ハイギアの場合には型番に「H」や「HG」などが入っていることが多いです。
シーバスリールに適したギア比
ギア比について理解できたところで、シーバスリールに適したのはハイギアかローギア(またはノーマル)かについて触れていきましょう。
とはいったものの・・・・ゴメンナサイ。(汗)
実はギア比って使用するルアーの種類や釣りをするフィールドなどの要素によって使い分けるというのが正解なんです。
なので一概にシーバスフィッシングではこっちということは言えないですが、ここからは「強いていえば」という一言付け加えたうえで説明を続けていきますね。
ハイギアは高速に巻けますが巻取りパワーが小さくなるので重いルアーの巻取りが苦手で、同時にゆっくり巻くのも得意ではないんです。
一方ローギアは高速には巻くことはできませんがトルクがあって重いルアーでも軽く巻けるというメリットがあります。
これは車のギアで考えると全く同じことが言えます。
ではハイギアのリールを使うメリットを考えてみます。
例えば、磯やサーフや港湾域、まぁどこでもいいんですけれど、シーバスが水面をバシャバシャと獲物を追っているのが見えました。
大チャンス!
ルアーをキャストしてそのポイントをトレースしたもののバイトが無くシーバスが暴れまわっているポイントをルアーが通過してしまいました。
このときあなたはどう考えますか?
ルアーを速攻で巻き取って回収して再度同じ場所を狙いたいですよね。
ハイギアは高速に巻き取ることができるのでルアーをいち早く回収してもう一度同じ場所を攻めることができます。
つまり釣れるチャンスがそれだけ増えるということです。
これは何もシーバスがバシャバシャやっているときだけに言えることではありません。
ピンポイントの場所にルアーをトレースして反応が無ければ、速攻でルアーを回収して別のピンポイントを攻めることもできます。
ハイギアのメリットは手返しが良くなってそれだけ多くのチャンスを作り出すことができるということになります。
また早く巻くことができるということは、かかったシーバスをそれだけ早く寄せることができるということもいえます。
しかしですよ、もしこれからシーバスを始めようと思っている場合、このような場面にいったいどれくらい出合うことってあるでしょう。
そりゃ運が良ければシーバスのスーバーライズに出会えるかもしれませんが、それでハイギアのシーバスリールを持っているとしてその状況にどれくらいの対応が可能なんだろう・・・と思ってしまうわけです。
比較的重いルアーを使用することが多いシーバスフィッシング、こういったルアーを安定して巻くことができる方がいいでしょうし、いざシーバスが掛かった時には早く寄せることも大事ですがシーバスのパワーに負けない巻取り力があるローギア(ノーマルギア)の方が結果的にいいんじゃないかと思うのです。
もしルアーを早く巻きたければハンドルを早く回せばいいわけですし(疲れますが・・・)、掛かったシーバスのパワーに負けて寄せられないというのではハイギアのメリットが半減してしまいます。
というわけで、あえてですが私が初心者でシーバスリールを選ぶとしたらローギア(ノーマルギア)の方を選択するでしょう。
シーバスがベイトを荒食いする秋のハイシーズンに向けて今からタックルの準備と、特に初心者は新しいタックルでの練習を積んでおきましょうね。
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