釣り具の初心者のための基礎知識

釣り初心者や、これから釣りを始めようとしている方が最初に困ることと言えば、「どんな釣り具（タックル）を揃えればいいか？」とか、「初心者でも簡単に釣れる魚は？」などではないでしょうか。

ひとことで釣り具と言っても、釣ろうとする魚の種類や狙い方（釣り方）によって無数と言っていい程の種類に分かれます。

そんな数ある釣り具（タックル）の中から、何をチョイスすればいいかなんて、既に釣りを趣味としている人にとっても難しいものです。特に、自分がやったことの無いジャンルになると、もしかすると初心者と同じかも知れませんね。

では釣り初心者さんがどうやって釣り道具を選べばいいか？という部分に触れる前に、今回は、まず「魚を釣るための道具」に絞って釣り具の基礎知識について触れていこうと思います。

どんな釣りでも基本は７つ

どんな種類の釣りであっても、釣竿、リール、釣り糸（ライン）、ウキ（マーカー）、オモリ（ウェイト）、釣り針（フック）、エサ。

釣り具（タックル）は基本的にこの７つしかありません。

魚の種類と釣り方によって、この組み合わせが変わるだけです。

それでは、この７つについて簡単に説明します。

釣竿（ロッド）

釣り具（タックル）の必須アイテム（手釣りでない限り）

大きく分けて、投げ釣りやルアーなどリールとセットで使用される竿（スピニングロッドやベイトロッド）と、へら竿や渓流竿などリールを付けない竿（のべ竿）の２種類があります。

そして、振り出し式（伸びるタイプ）、ジョイント式（繋げるタイプ）の２種類のタイプに分かれます。

基本的に対象魚毎に専用の釣竿があって、用途や好みに合わせて竿の硬さや長さなどをチョイスします。

リール

釣法によって必要

投げ釣り、ルアー、船釣りなど仕掛けを遠くに投げたり、水中深くに沈める必要がある釣りをやる場合に、釣り糸（ライン）を巻き溜めておくための道具です。

リールには１０００番、２０００番などの番号が付いていて、この番号が大きくなるほどリールサイズも大きくなり、サイズが大きいものほど遠投が必要な場合であったり、大型魚を対象とします。

対象魚に合わせて形状と最適なサイズを選択するようにしましょう。

釣り糸（ライン）

釣り具（タックル）の必須アイテム

釣り糸（ライン）にも様々な種類があり、対象魚によって素材や太さなどが変わってきます。

また、用途としてはメインライン（道糸）や、リーダーまたはハリス（道糸と針を結ぶ細い釣り糸）などに使われます。

シリンダーに数十ｍ単位で巻かれた形で販売されていることがほとんどです。

ウキ（マーカー）

釣法によって必要

ウキやマーカーと呼ばれる道具は、魚のアタリを目で見て確認しやすくするためのものです。

また、水面から魚のいるところまでの深さ（タナ）を調整するための重要な役割を果たします。

水面に浮かせて使うものや、水中に少し沈めて使うもの、水面から離して単に目印として使うものなどがあります。

オモリ（ウェイト）

釣法によって必要

仕掛けをタナまで沈めたり、エサを水中で安定させるために使用します。

仕掛けへの取り付け方式は、穴に通す、挟んで潰す、引っかける、吊るすなどのタイプがあります。

形状や重さは用途によって様々で、大きさは米粒台のものから野菜のナスより大きい物まであります。

釣針（フック）

釣り具（タックル）の必須アイテム

釣針も対象魚毎に用意されており、様々な形と大きさがあります。

釣針の大小は基本的に魚の大きさに合わせますが、食いや掛かりが悪い時など状況に応じて形やサイズを変えて使うこともあります。

釣りエサ

道具ではありませんが必須です。

生のエサは、鮭の卵で知られるイクラや魚の切り身、特に活きたままのエビやゴカイ、イソメ、昆虫などの小動物を活きエサ（いきえさ）と言います。

この他、粉末に水を入れて練り上げる錬りエサや配合エサ、生エサを真似て作った自然分解もされる人工エサ（バイオワームなど）、ルアーやエギなどに代表される疑似餌（ぎじえ）など、対象魚に合わせて選択する必要があります。