キスのちょい投げ船釣り仕掛け

今回は釣り船からのキスのちょい投げ釣り仕掛けについてお伝えしたいと思います。

キスのチョイ投げ釣りを満喫してきた記事は「キスのちょい投げ釣りを満喫」をご覧ください。

実際にキスのチョイ投げ釣り仕掛けの説明をしていく前にキスについての予備知識も交えて見ていきましょう。

キスってどんな魚？

スズキ目スズキ亜目キス科に属しシロギス、ホンギス、アオギスなど主に沿岸の浅い海に暮らしています。

生息域は広く北海道南部より南の日本全国の砂底の浅い沿岸。

食性は肉食でゴカイやイソメなどの多毛類などを捕食します。

身は白く柔らかで、ご存知の通り天ぷらやフライ、刺身、塩焼きなどにするととても美味しい魚です。

味の旬は産卵期を控えた夏頃がもっとも美味しいと言われています。

キスのチョイ投げ釣りのシーズン

生息する地域にもよりますが産卵時期の夏から初秋にかけて海水温に応じて1m～15m程度の浅場に寄ってくるため６～９月頃が釣りの旬になります。

この頃のキスのちょい投げ釣りは人気が高く家族や友達どうしにもおすすめのレジャーです。

秋を過ぎる頃からはキスたちは徐々に深場に移動していくため釣りにくい時期になっていきます。

キスのちょい投げ釣りってなに？

「ちょい投げ」とは、キス釣りの仕掛けを20m程度の範囲に文字通りちょいと投げて釣るスタイルの釣りのことです。

キス釣りといえば浜辺から100m以上の超ロングキャストで釣る投げ釣りも有名ですが、船に乗り込めば、そんなも必要なくほんのちょっと投げるだけで簡単にキスを釣ることができるのが魅力です。

釣り場にもよりますが港を出て15～20分ほどで水深20ｍ程度の比較的浅いキス釣りのポイントに到着します。

船長さんの合図で釣りの開始で、船は基本的に潮流に乗って自然に流れるスタイルになります。

食いがシブい場合は時々ポイントを移動してキスのいるポイントを探しながらやることが多いです。

キスのチョイ投げ釣りのエサ

キスのチョイ投げ釣りのエサの定番は青イソメやジャリメなどとも呼ばれるイシゴカイでミミズのような姿をした多毛類です。

虫を触れない女性や子供にはこれらをイミテートした人工エサもありますが、生エサの方が圧倒的に良く釣れます。

エサの付け方ですが、イソメまたはゴカイの頭部分はキバがあって硬いのでハサミでカットし、そこから釣針をエサ縫うようにさしていきます。

ある程度刺せたらエサの外側に針先を出してエサが真っ直ぐになるように付けます。

エサの垂らし（針から垂らす長さ）はキスの食いにもよりますが切らずにそのままか1～2ｃｍ程度でよいでしょう。

エサはヌルヌルして凄く持ちにくいので石粉と呼ばれるこまかい粉末をまぶすことでエサが滑らず針付けも楽になります。

キスのチョイ投げ釣りに必要な道具

ロッド

ロッドは1.5m～2.0m位までの汎用的な万能投げ竿で十分です。

キス釣りは比較的小さいアタリを捉える必要があるので予算が許すのであれば先調子のキス釣り専用竿を用意しちゃいましょう。

リール

2000番～2500番位のスピニングリールでOKです。

値段はピンキリですが4000円も出せばそれなりのものが買えます。

長く使いたい場合はできれば海水に強いソルト対応のリールを用意することをおすすめします。

ライン

ナイロンラインでもいいですがアタリをダイレクトに伝えるPEラインを使用します。

太さは1.0～1.5号でOKです。

片天秤

キスのちょい投げ釣りでは片天秤を使うのが一般的です。

天秤にはオモリを付けるんですが固定式のものよりオモリが少しスライドする遊動式の方がアタリを取りやすいです。

オモリ

オモリは潮流によっても違ってきますが10号～15号程度を用意しておけば大丈夫です。

仕掛け

片天秤の先に付ける仕掛けは全長が1m～1.2m。2本バリの仕掛けを数個用意しておきましょう。

3本バリでもOKですが2本バリの方がトラブルが少なくて扱いやすいです。

小さいお子さんはには全長が80cm前後の仕掛けも売られていますので用途に応じて用意しておきます。

ハサミ

仕掛けやエサを切るときに使用します。

ダイソーなどの１００円均一で売っているので十分です。

ハリ外し

キスやメゴチはエサを丸飲みしてしまうことも多いのでハリ外しを持っておくと安心です。

メゴチばさみ

身体が超ヌルヌルでトゲを持つメゴチですが、針を外すときは素手で触らないようにこういった道具で挟んで持ちましょう。

クーラーボックス

連れた魚を新鮮に持ち帰るためにはクーラーボックスは必須です。

乗船前に氷は分けてくれますが心配なら水を入れたペットボトルを２、３本凍らせて持っていくと安心です。

その他

汗を拭いたり手が汚れたりした時のタオル、ビニール袋やジップロックなどがあると釣れた魚を入れて持ち帰る時にクーラーボックスを汚さずに済みます。

キスのちょい投げ釣りのやり方

船上から15m前後先に仕掛けを投げ入れてオモリが着底するまでラインをフリーにします。

オモリが着底したらラインを少し張ってロッドの先を水面近くで１、２、３位のテンポで横に引きます（船の流れに合わせる）が、この時オモリは常に海底を引きずるようなイメージで行います。

この動作をサビクといいいますがサビク速さが遅すぎるとメゴチやタコなどが多くなることがあるのでいろんなスピードを試してみましょう。

キスがエサに食いつくとピンピンっというアタリがロッド先端や手元に伝わるのでロッドを素早く立てて軽く合わるようにします。

エサは新鮮で活きのイイ状態の方が食いがいいのでエサの交換はこまめに行うのが好釣果のポイントです。

仕掛け全体の図解

最後にキスのちょい投げ釣りの仕掛け全体を図解してみましたので参考にしてみてください。

さて夏のレジャーにピッタリのキスのちょい投げ釣りについてお伝えしてきました。

あなたも家族や仲間と簡単に楽しめるキスのちょい投げ釣りにチャレンジしてみませんか。

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