ロッド(釣竿)のガイド交換・修理の方法

今回は、ロッド(釣竿)のガイド交換・修理の方法についてお伝えしたいと思います。

リールを使用するロッド(釣竿)にはラインを通すガイドというパーツが複数個取り付けられていますが、釣りの途中で破損してしまうことがあります。

ガイドを破損してしまうとロッド(釣竿)の性能が著しく低下してしまい、そのままの使用すると最悪の場合ロッドが折れてしまう場合もあるので、破損した状態でのロッドの使用は絶対に避けるべきです。

でも、だからと言ってガイドが取れてしまったり、潰れてしまったりしたロッドを、すぐゴミ箱行きなんてことにしたらもったいないですよっ!

修理すれば、またちゃんと使えるようになるんです。

 

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壊れたガイドを取り除く

壊れたガイドを取り除く最初にロッドからガイドを取り外しましょう。(写真は、以前修理しようと既に取り除かれた状態です)

カッターナイフを使ってガイドの足(コーティング)部分に慎重に切り込みを入れていきましょう。ブランクに傷をつけないよう少しずつ慎重に行ってくださいね。

壊れたガイドを取り除くガイドの足まである程度切り込みを入れたら、ガイドをつまんで少しこじるようにしてみます。切り込みが十分であれば、比較的簡単に取り外せると思います。

 

取り外したガイドガイドが取れたら、残ったコーティング剤を剥がします

ガイドを取り去った部分から爪を使ってカリカリすると、案外簡単にペリペリと剥がすことができますよ。

 

 



ガイドを取り除いた部分をキレイにする

ロッドの下地を整えるガイドを取り外してコーティングを大体取り除くことが出来たら、320番くらいのサンドペーパーで残ったコーティング剤を丁寧に取り除きに表面を整えることが大切です。

これを怠ると、新しいガイドを乗せた時に座りが悪くなってしまうので注意が必要です。

ロッドのブランに傷をつけないよう注意しながら慎重にゆっくりと行ってください。

 

ロッドのブランクに新しいガイドを仮止めする

ガイドの位置確認取り除いた部分がキレイになったら、新しいガイドを元の同じ位置に乗せてみて、ガイドがロッド上に一直線に並ぶようにマスキングテープで仮止めします。

 

ガイドの仮止めガイドの足の先端側からスレッド(糸)を巻き始めますので、足の根元近くをマスキングテープでとめるようにしましょう。

 

 

 

スレッドでガイドを巻き止める

飾り巻(スレッドの巻き始め)(1)それでは、いよいよスレッドでガイドを巻き止めていきます。最初に飾り巻きとして赤のスレッドをロッドに2回ほど巻きます。

 

 

スレッドの本巻開始(2)飾り巻き終わったら、次にグリーンを巻いていきます。あとの作業を楽にするためボビンホルダーを使用します。

巻き始めは、赤いスレッドの巻き始めと同じ要領です。グリーンのスレッドで飾り巻きのスレッドをまとめて巻いてしまいます

飾り巻と本巻の余分をカット

3mmほどグリーンを巻き進めたところで、飾り巻きの赤いスレッド2本と、グリーンの余分をカットします。

絶対にボビン側のスレッドを切らないように注意!

 

 

本巻の続き(3)余分がカットできたら、ボビンを使ってグリーンのスレッドを巻き進めていきます。この時、スレッドにテンションを加えながら巻いて行きますが、ボビンは固定しておき、ロッドをクルクル回転させた方が作業が楽でキレイに仕上ると思います。

スレッドが重ならないように密に巻き進めていきましょう。

ちなみに、スレッドをガイドの足の先端側から巻いていますが、これにはワケがあります。足の根元側から巻いた方が巻き始めは非常に楽ですが、先端側から巻いた方が、ガイドの足の先端とロッドとの段差の処理が圧倒的に楽でキレイに仕上がります。

 

本巻5mm手前まで(4)グリーンのスレッドをガイドの足の根元から5mm程手前まで巻き進めます。

ある程度のところまで巻けたら、仮止めしたマスキングテープは取ってしまいます。

 

下糸を巻きとめる(5)ガイドの足の根元手前までスレッドが巻けたら、写真のように、別のスレッドで輪っかを作り(写真では赤スレッド)、その上からグリーンのスレッドでガイドの足の根元まで巻きます

 

 

本巻スレッドをカットして輪に通す(6)グリーンのスレッドを長めにカットして、赤のスレッドの輪っかに通します。

グリーンのスレッドを緩めてしまうと、せっかく巻いたスレッドが緩んでしまうので、巻終わりを指で押さえながら作業してください。

 

本巻の巻き終わりを中に引きこむ(7)グリーンのスレッドを引っ張りながら、輪っか(赤)を引っ張ります。グリーンのスレッドが、少し中に入り込むまで輪っかを引っ張るようにしてください。(ほんのちょっぴりでOKです)

ここまでくれば一安心、グリーンのスレッドを離しても緩んでしまうことはありません。

 

引き込み分を残してスレッドをカット(8)グリーンに余分を2mmほど残してカットします。

あまり余分を残し過ぎると、赤のスレッドを引き抜いた時に、途中からヒゲのようにグリーンのスレッドが出てきてしまうので注意が必要ですよ。

 

 

スレッド処理の完了(9)そのまま、赤のスレッドを引っ張って抜いてしまいます

すると、カットしたグリーンの先端部分が中に引きこまれてキレイに仕上げることができます。

 

 

エポキシでコーティングする

2液性エポキシ接着剤(1)2液性のエポキシを使用してコーティングを行います。

同量のエポキシのA剤とB剤を混合して良く混ぜ合わせます。(エポキシの使用法や混合比率は接着剤の使用方法に従ってください)

 

エポキシの混合混合が終わったらしばらく放置して、混合時に混入した気泡を抜く必要がありますので、使用するエポキシの硬化時間がなるべく長いものを使用した方が良いでしょう。

 

 

ロッドドライヤーにセット(2)ロッドドライヤーにロッドをセットしましょう。

ロッドのブランクの塗装やガイドのコーティングなどを行う際、ロッドを低速で回転させて塗料やコーティング剤が液ダレしたり、一か所で固まらないように仕上げるための道具です。

ドライヤーのスイッチを入れてロッドを回転させながら、エポキシをスレッドに塗っていきます。エポキシは乗せ過ぎないようにスレッドの上に均一に塗りましょう。

最初に多少塗りムラがあっても回転させるうちに馴染んできます。

 

ロッドドライヤーにせっとして硬化を待つ(3)エポキシが完全に固まるまで回転させたまま放置して完成です。

ガイド修理完了

 

 

 

 

 

※ ロッドドライヤーが無い場合は、薄く塗って乾燥を3回程行えばよいでしょう。

 

 

この作業で使用した道具・素材など

ガイド

ガイド 富士工業ガイドの修理にはこれがないとはじまりませんね。

>> 富士工業のガイド >>

 

 

デザインカッター

デザインカッター通常のカッターより先が尖がっていて、リップの取付けなど細かい部分を切る時にとても便利です。

>> デザインカッター >>

 

 

スレッド

スレッドガイドをロッドに巻き止めるために使用した糸です。

>> スレッド >>

 

 

ボビンホルダー

ボビンホルダースレッドのボビンをしっかりホールドして糸をスムーズに出すための道具です。これがあるのと無いのとでは作業効率に雲泥の差が出ますよ。

>> ボビンホルダー >>

 

 

サンドペーパー

サンドペーパーガイドを外した際、表面のデコボコを取り除くために使います。今回は320番を使用しました。

>> サンドペーパー >>

 

 

2液性エポキシ接着剤

2液性エポキシ接着剤巻いた部分をコーティングして強化するために塗布します。

>> 2液性エポキシ接着剤 >>

 

 

ロッドドライヤー

ロッドドライヤーロッドのコーティングやガイド修理などで、ロッドを回転させながら塗料などを塗布したり、そのまま乾燥させたりするための道具です。ロッドの修理には無くてはならない道具でしょう。

>> ロッドドライヤー >>

 

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